重度歯周病治療

全身麻酔下で歯科外科処置を行います。なるべく歯を残す治療法ですが、歯の動揺が重度の場合は抜歯を行います。進行した歯周病は心臓病・腎臓病・肝臓病のリスクが高まります。また、歯周病は顎の骨が溶けていくので顎骨の骨折や、歯根にたまった膿が鼻腔や眼下に開通する根尖膿瘍を引き起こします。
重度の歯周病には麻酔下での『歯根を含む歯周組織』の治療が重要です。
この治療を行ったのち、口の状態によって軽~重度歯周病治療を組み合わせて経過をみていきます。
重度歯周病治療は当院の歯科担当医 内田貴大が行います。

治療内容

1.口腔内の検査

口腔内の検査

歯の形状・歯石・歯垢・歯肉炎の度合いを評価します。また、ぐらぐら動く動揺歯のチェックも行います。

2.歯科用レントゲン

歯科用レントゲン

肉眼では見ることができない、歯の内部、歯の根っこ(歯根部)やアゴの骨を評価します。

3.スケーリング(歯垢・歯石の除去)

スケーリング(歯垢・歯石の除去)

超音波スケーラーを使用して、歯に付着している歯垢・歯石を取り除きます。

4.ルートプレーニング

ルートプレーニング

スケーリングでは取り除けない歯周ポケット内の歯石や細菌塊を取り除きます。
これを行うことで歯周ポケット内の炎症の進行を抑制することができるため、非常に大切な治療になります。

5.キュレッタージ

歯周ポケット内の炎症で傷んだ歯肉組織を除去します。
歯肉の再生が促され歯周ポケットの軽減が期待できます。

6.抜歯

抜歯

できるだけ歯を残す治療を行いますが、歯周病の状況によっては抜歯することが必要になります。
抜歯後の歯肉は必要に応じて、歯科用抗生物質を注入後に縫合します。

7.ポリッシング

ポリッシング

歯の表面を歯科専用研磨剤で研磨します。
歯表面を滑らかにすることで歯垢・歯石の再付着を予防します。

8.口腔内洗浄

歯周病治療後は口腔内をよく洗浄して清潔にします。

9.歯周ポケットへの薬剤の注入

歯周ポケットへの薬剤の注入

歯周へ薬剤を注入します。
薬剤の効能は1週間です。
薬剤が取れてしまうので、歯周病治療後の1週間は自宅でのデンタルケアをお控えください。

10.ご自宅でのデンタルケアに挑戦・継続!

ご自宅でのデンタルケアに挑戦・継続!

デンタルブラシ、デンタルジェルを用いた歯磨きをおすすめしています。噛まれないように注意しながら歯と歯ぐきを優しくこすってあげましょう。デンタルジェルを用いることで歯垢を分解し、お口の中の歯周病菌を減らしてくれます。デンタルブラシを嫌がってしまう子はデンタルシートなどもありますので、その子に合った方法で1日1回は歯磨きを行いましょう。特に奥歯は歯垢がつきやすいので、念入りに行うことが大切です。また、歯石の付着が進行した場合、麻酔下での歯科処置も1~2年に1回をおすすめします。

当院ではデンタルグッズの販売を行っています。ご希望の際はスタッフにお声がけ下さい。

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